こんにちは、MOTOです。
iPhoneの電源を入れたときに、
- Appleロゴから先へ進まない
- リンゴマークが表示されては消える
- 何度も再起動を繰り返す
- ホーム画面まで起動できない
といった症状が出ることがあります。
一般的に、このような状態は
「リンゴループ」
と呼ばれます。
リンゴループになると、
「もう基板が壊れているのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、修理店で実際にiPhoneを見ていると、
リンゴループの原因はひとつではありません。
私自身、これまで修理を行った中で、
- Face ID関連部品を含むイヤースピーカー周辺の故障
- システム・iOS側の不具合
- 基板側の故障
などが原因だったケースを経験しています。
さらに、システム側が原因だった場合には、
iOSの更新や復元によって改善したケース
もあります。
つまり、
「リンゴループ=必ず基板故障」ではありません。
この記事では、スマートフォン修理店で実際に端末を見てきた経験をもとに、
iPhoneがリンゴループになる主な原因8選と、修理店でどのように原因を切り分けるのか
を解説します。
この記事のポイント
- リンゴループの原因は基板だけではない
- Face ID関連部品を含むイヤースピーカー周辺の故障でも起こることがある
- システム不具合ならiOS更新で改善する場合がある
- 復元で改善することもあるがデータ消去に注意
- バッテリーや電源供給が関係する場合もある
- 水没や落下後に発生することがある
- 約3分おきに再起動する症状とは分けて考えた方がよい
- 交換可能な部品・システムでも改善しなければ基板側も疑う
iPhoneのリンゴループとは?
リンゴループとは、
iPhoneの起動時にAppleロゴが表示されるものの、正常にホーム画面まで進まず再起動を繰り返す状態
です。
例えば、
- 電源を入れる
- Appleロゴが表示される
- ホーム画面へ進まない
- 画面が消える
- 再びAppleロゴが表示される
という動作を繰り返します。
症状によっては、
- Appleロゴが出たまま止まる
- Appleロゴが点滅するように繰り返す
- 起動途中で再起動する
- パソコンへ接続すると認識する
など見え方が異なる場合もあります。
「リンゴループ」と「約3分おきに再起動」は別の症状
似たように見えますが、
修理店ではリンゴループと約3分おきの再起動を分けて考えることがあります。
iPhoneには、
ホーム画面まで正常に起動したあと、約3分程度で再起動する
という特徴的な故障があります。
この場合は、機種によって充電口・充電モジュール・Qi+フラッシュケーブルなど、
センサー系部品の異常
が関係するケースがあります。
一方、リンゴループは、
そもそもホーム画面まで正常に起動できない状態
を中心に考えます。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| リンゴループ | Appleロゴから正常起動まで進めず再起動する |
| 約3分再起動 | ホーム画面まで正常に起動後、数分すると再起動する |
| 突然電源が落ちる | 使用中に突然シャットダウンする |
見た目が似ていても原因が異なることがあるため、
どの段階で再起動しているのか
が重要です。
ホーム画面までは正常に起動するものの、約3分おきに再起動する場合はこちらの記事を参考にしてください。
iPhoneの電源が突然落ちる原因10選|約3分おきに再起動する症状も解説
iPhoneがリンゴループになる原因8選
1.システム・iOS側の不具合
まず考えられるのが、iOSなどシステム側の不具合です。
例えば、
- iOSアップデート中に問題が起きた
- 更新処理が正常に完了しなかった
- システムファイルが不安定になった
- 起動処理の途中でエラーが起きている
場合です。
修理店でも、
ハードウェア交換をしなくても、システムの更新だけでリンゴループが改善したケース
があります。
そのため、
「リンゴループ=すぐ分解修理」
とは限りません。
2.システム復元が必要な状態
通常の更新だけでは改善せず、
復元によって改善するケース
もあります。
ただし、ここで非常に重要なのが、
復元すると基本的にiPhone内のデータが消去される
という点です。
写真、動画、LINE、アプリデータなど、バックアップされていないデータがある場合は注意してください。
修理店でもデータが重要な端末では、
いきなり復元せず、まず「更新」で改善するか確認する
ことがあります。
重要
リンゴループだからといって、最初から復元するのはおすすめしません。
データが必要な場合は、
復元を行う前にAppleや修理店へ相談する
ことも検討してください。
3.Face ID関連部品を含むイヤースピーカー周辺の故障
ここは、修理店で実際に経験したケースです。
iPhoneでは機種によって、
イヤースピーカー周辺にFace ID機能と関係する部品やセンサー類があります。
私が修理してきた中では、
イヤースピーカー周辺の部品に不具合があり、リンゴループになっていたケース
があります。
つまり、
Appleロゴから先へ進まないからといって、必ず基板そのものが故障しているとは限りません。
部品側の異常によって正常に起動できなくなるケースもあります。
ただし、
Face IDに異常がある=必ずリンゴループになる
という意味ではありません。
Face IDの故障についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
iPhoneのFace IDが使えない原因8選|修理店でも直さないことがある理由
4.落下による部品・内部ケーブルの損傷
iPhoneを落としたあとからリンゴループが始まった場合は、
内部部品へのダメージ
も考えます。
外見上は画面が割れていなくても、
- 内部ケーブル
- センサー
- コネクター
- カメラ周辺
- その他内部部品
などに影響が出ている場合があります。
「落とした直後からリンゴループになった」
という情報は、修理店で原因を切り分けるうえでも重要です。
5.水没・液体侵入
水没後にリンゴループになることもあります。
液体が内部へ侵入すると、
- センサー
- コネクター
- 内部ケーブル
- 基板
など複数箇所へ影響する可能性があります。
水濡れ後からAppleロゴを繰り返すようになった場合は、
何度も充電・再起動を繰り返さず、早めに点検する
ことをおすすめします。
6.バッテリー・電源供給の不具合
バッテリーや電源供給が不安定な場合も、正常に起動できないことがあります。
特に、
- バッテリーが著しく劣化している
- 電池持ちが極端に悪い
- 残量表示がおかしい
- 充電器を接続したときだけ挙動が変わる
場合は、バッテリー状態も確認します。
ただし、
リンゴループだからバッテリー交換をすれば必ず直るわけではありません。
バッテリー残量が急激に変わる場合はこちらの記事も参考にしてください。
最大容量についてはこちらです。
iPhoneのバッテリー最大容量が80%を切ったらどうする?
7.ストレージ・システムデータ側の問題
ストレージやシステムデータの状態が起動へ影響する場合もあります。
正常に起動できる時間がある場合は、
- ストレージの空き容量
- 最近行ったiOSアップデート
- 最近インストールしたアプリ
などを確認してみましょう。
ただし、リンゴループ中は設定画面まで進めないことも多いため、パソコンを使った更新が必要になる場合があります。
8.基板故障
最後に考えられるのが、
基板側の故障
です。
修理店でも、
- システム更新でも改善しない
- 交換可能な部品を確認しても改善しない
- 落下や水没の影響が強い
- 内部部品に明確な原因が見つからない
場合は、基板側を疑うことがあります。
基板側が原因の場合、
通常の部品交換だけでは修理できないケース
があります。
基板修理へ進むのか、買い替えるのか、データ復旧を優先するのかは、端末の状態やデータの重要度によって判断します。
修理店で実際に見るリンゴループの3パターン
私が修理店でリンゴループを見るときは、大きく、
主な3パターン
- 部品故障で正常起動できない
- システム故障で正常起動できない
- 基板側の故障で正常起動できない
という方向から原因を考えます。
部品故障なら交換で改善することがある
例えば今回紹介した、
Face ID関連部品を含むイヤースピーカー周辺の不具合
などです。
原因となる部品を切り分け、交換によって正常起動するケースがあります。
システム故障なら更新・復元で改善することがある
ハードウェアではなくiOS側が原因なら、
パソコンを使った更新で改善するケース
があります。
それでも改善しない場合は、復元が必要になることがあります。
ただし復元はデータ消去を伴うので注意してください。
基板故障なら通常の部品交換では直らないことがある
交換可能な部品やシステムを確認しても改善しない場合は、基板側が原因の可能性があります。
リンゴループになったら最初に試したいこと
1.強制再起動
一時的なシステム不具合なら、強制再起動で改善する場合があります。
Face ID搭載モデルでは一般的に、
- 音量を上げるボタンを押してすぐ離す
- 音量を下げるボタンを押してすぐ離す
- Appleロゴが表示されるまでサイドボタンを長押しする
という操作を行います。
機種によって操作方法が異なるため、Apple公式情報も確認してください。
2.正常な充電器でしばらく充電する
バッテリー残量が極端に少ない場合は、正常な充電器・ケーブルを使用してしばらく充電します。
充電そのものに異常がある場合はこちらの記事も参考にしてください。
3.パソコンへ接続して「更新」を試す
強制再起動でも改善しない場合は、
MacやWindowsパソコンへ接続してiOS更新を試す
方法があります。
修理店でも、システム不具合を疑う場合は更新で改善するか確認することがあります。
可能な限り、
データを消去しない「更新」から試す
のがポイントです。
4.復元は最後の選択肢として考える
更新でも改善しない場合は、復元が必要になることがあります。
ただし、
復元を行うとiPhone内のデータが消去されます。
データが重要な場合は、自分で復元する前にAppleや修理店へ相談することも検討してください。
こんなリンゴループなら修理店へ相談を
- 何度強制再起動しても改善しない
- パソコンで更新しても改善しない
- 落下後からリンゴループになった
- 水没後からリンゴループになった
- Face IDなど別の機能にも異常がある
- 本体が異常に発熱する
- 重要なデータが入っている
- 復元でデータを消したくない
特にデータが必要な場合は、
いきなり復元する前に相談した方がよい
ケースがあります。
発熱も同時にある場合はこちらの記事も確認してください。
リンゴループでデータは消える?
リンゴループになっただけで、
すぐにデータが消えるわけではありません。
端末内部にデータが残っているケースはあります。
ただし、
- 復元を行う
- 基板が完全に故障する
- 水没などで症状が悪化する
場合は、データを取り出せなくなる可能性があります。
写真やLINEなど重要なデータがある場合は、
復元前に「データを残したい」と伝えて相談
することをおすすめします。
よくある質問
リンゴループはバッテリー交換で直りますか?
バッテリーが原因なら改善する可能性があります。
ただし、すべてのリンゴループがバッテリー故障ではありません。
部品・システム・基板など複数の原因があります。
Face IDが壊れるとリンゴループになりますか?
修理店では、
Face ID関連部品を含むイヤースピーカー周辺の不具合が関係してリンゴループになっていたケース
を経験しています。
ただし、Face IDが使えないすべてのiPhoneがリンゴループになるわけではありません。
アップデートでリンゴループは直りますか?
システム側の不具合なら、iOS更新で改善する場合があります。
修理店でも実際に更新で改善したケースがあります。
復元すれば必ず直りますか?
必ず直るわけではありません。
ハードウェアや基板が原因なら、復元しても改善しない可能性があります。
また、復元はデータ消去を伴うので注意してください。
約3分おきに再起動するのもリンゴループですか?
修理店では別の症状として切り分けることがあります。
ホーム画面まで正常に起動したあと、約3分おきに再起動する場合はセンサー系部品が関係していることがあります。
詳しくはこちらです。
基板が壊れていたら修理できませんか?
通常の部品交換では対応できない場合があります。
基板修理に対応する専門業者で修理できるケースもあるため、端末やデータの重要度を考えて相談先を決めましょう。
まとめ|リンゴループは部品・システム・基板の3方向から考えよう
iPhoneがリンゴループになる原因には、
- システム・iOS不具合
- 復元が必要なシステム障害
- Face ID関連部品を含むイヤースピーカー周辺の故障
- 落下による内部損傷
- 水没・液体侵入
- バッテリー・電源供給
- ストレージ・システムデータ
- 基板故障
などがあります。
修理店で実際にiPhoneを見ていると、
- 部品交換で改善するケース
- iOS更新・復元で改善するケース
- 基板側が原因で通常の部品交換では改善しないケース
があります。
そのため、
「リンゴループ=基板故障」
や、
「リンゴループ=バッテリー交換」
と最初から決めつけることはできません。
また、
「Appleロゴから起動できないリンゴループ」と「正常起動後に約3分おきに再起動する症状」は分けて考える
ことも重要です。
復元はデータ消去を伴うため、写真やLINEなど必要なデータがある場合は特に注意してください。
強制再起動やiOS更新で改善しない場合、落下・水没歴がある場合、重要なデータが入っている場合は、Appleや修理店へ相談することをおすすめします。
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公式参考情報
※リンゴループの原因は、iPhoneの機種・故障箇所・落下や水没歴・修理歴・iOSの状態などによって異なります。本文中のFace ID関連部品を含むイヤースピーカー周辺の故障や、更新・復元による改善は修理店で実際に経験した事例を含んでおり、すべてのリンゴループに当てはまるものではありません。
